北海道で頑張る北洋銀行の魅力

北洋銀行を取り巻くライバル銀行の構図

北洋銀行は、銀行そのものの歴史としては、いわゆる第二地方銀行(相互銀行)として生まれたもので、現在の形になったのは昭和26年のことです。第二地方銀行ということで、銀行としては後発の部類ともいえます。本拠地は札幌市に置いています。

北海道といえば、何と言っても大手の都市銀行である北海道拓殖銀行、そして地方銀行の北海道銀行や札幌銀行が幅を利かせていました。北洋銀行は道内で第4位の資産力しか持ち得ていないほど、小規模の銀行だったのです。それに加えて北海道は農業や酪農業が盛んなこともあり、農協(JA)の力も侮れないものでした。そのため北洋銀行はなかなか成長戦略を描けない状況ではあったのですが、ある出来事で北洋銀行を取り巻く環境は大きく変わりました。

その出来事とは「バブル崩壊」です。バブル崩壊とともに多くの金融機関は不良債権を抱えることとなりましたが、北海道拓殖銀行はかなりの不良債権を抱え、実質的に経営破たんしてしまったのです。経営破たんした銀行は当然国が主導して経営再建や他の銀行への経営譲渡などが行われるのですが、その譲渡先として選ばれたのが北洋銀行だったのです。

期せずして多くの資産と顧客を手に入れた北洋銀行は、道内でも資産力トップ、全国的にも地方銀行内で業界6位の営業規模となることに成功しました。ライバルであった北海道銀行を出し抜き、そしてもう1つのライバルであった札幌銀行は経営力強化のためにと北洋銀行が主導して吸収合併し、道内では敵なしの資産力を保有するまでになりました。ライバルがいないわけではありませんが、少なくとも道内においては抜きんでている存在となったことは、間違いありません。